「最後に笑えれば」——映画『ハッピー☆エンド』が教えてくれたこと

みなさんこんにちは!周智郡森町・仲町歯科医院院長の義永です。

先日、浜松シネマイーラでオオタヴィン監督のドキュメンタリー映画ハッピー☆エンド』を鑑賞しました。

 

作品のタイトルどおり、「人生の最期をどう迎えるか」をテーマにしたこの映画は、

私自身の身の回りの出来事や日々の診療とも重なり、深い感銘を受けました。

https://www.happyend.movie/

 

印象的だったのは、何より「その人の意思を尊重することこそが、その人を支えるということ」というメッセージです。

医療や介護の現場では、どうしても周囲が「してあげる」ことばかりを考えてしまいがちですが、

本人の声に耳を傾け、尊重することが一番の支援になるのだと、あらためて感じさせられました。

 

エンディングテーマのウルフルズ「笑えればV」も、心に残りました。

これは、いま苦しい状況にある自分自身をも客観的に見つめ直すような、まるで応援歌のように響きました。

 

「ありがとう」という言葉を日々口にすることで、自分の心が軽くなり、相手も自分も幸せになっていく。

そんな当たり前のようでいて、つい忘れがちな大切なことにも気づかされました。

 

映画の中では、人生の最期を飛行機の着陸に例えて「墜落せずに、穏やかに着地する」という表現がありました。

医療的には“軟着陸”ともいえるこの考え方は、「緩和ケア」の真骨頂だと思います。

がんに限らず、心不全や認知症、老衰などでも、つらさをやわらげる医療=緩和ケアは受けられます。

私の伯母も昨年老衰で亡くなりましたが、その終末期、痛みにとても苦しんでいたのを思い出します。

あのとき「痛みを和らげるケアをお願いできないか」と、もっと積極的に病院にアプローチすればよかった…と、いまでも悔いが残ります。

 

当院にも高齢の患者さんや、そのご家族が多く通われています。

どなたにとっても避けられない「人生のしまい方」ですが、だからこそ、

笑って終えられるように、いまから考え、話し合い、準備しておくことが大切なのだと、今回の映画を通じて実感しました。

 

もし、この映画をご存知でしたら、診療室でも待合室でもぜひいろいろお話ししましょう。

 

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