歯の痛み 

原因はそこじゃない?「歯の痛み」の意外な落とし穴

あけましておめでとうございます。副院長の義永昌也です。
1月から、本格的な受験シーズンが始まりますね。

試験に臨む際は、焦らずにまず落ち着いて問題を読み解くことが大切です。

これは歯科でも同じで、痛い歯をやみくもに治療するのではなく、まずは慌てずに原因を突き止めることが重要です。

 

◆「この歯が痛い!」だけでは治療できない?

歯医者に行ったとき、「痛いのはこの歯だ、と伝えたのにすぐに治療に入らず検査が続いた」という経験はないでしょうか。

一刻も早く痛みから解放されたいのに、レントゲンを撮られたり、別の歯をチェックされたりすると、もどかしさを感じてしまうかもしれません。

しかし、歯科医がすぐに治療に入らないのには、明確な理由があります。

歯科診療の中で、患者さんが「痛い」と感じる場所と、実際にトラブルのある場所が一致しないのは決して珍しいことではないからです。

特に、神経に達した深いむし歯で痛みが激しい場合は、その発信源を特定するのが非常に難しくなります。

歯は一度削ってしまうと元には戻せないため、このようなケースではより慎重な判断が必要となるのです。

 

◆上下でズレることも?痛みの場所が食い違う理由

こうした感覚のズレは、前歯よりも奥歯に行くほど起こりやすいことがわかっています。

歯を刺激してどの歯に触れたか当てる実験では、奥に行くほどその正解率は下がり、前後3~5本の範囲で間違えてしまう人が多くいました。

中でも第二大臼歯(前から7番目)では、ひとつ手前の第一大臼歯と勘違いする人のほうが、正解者よりも多いという結果がでています。

さらに、痛みが激しくなると上下で痛みの場所を間違えることもあります。

これは上あごの神経と下あごの神経が脳に向かう途中で合流するためで、強い痛みの信号が送られると情報が混ざり合い、正確な場所が判別できなくなってしまいます。

その結果、原因は下の歯なのに、「上の歯がズキズキ痛む」と感じてしまうことも少なくありません。

 

◆自己判断に頼らず、まずは詳しい検査から

痛みの原因が不明確なままの治療だと、健康な歯を無駄に削ってしまうことにもなりかねません。

そのため、歯科医師はすぐに治療に入らず、まずは「痛みの発生源」を突き止めることに全力を注ぎます。

「早く治してほしいのに…」ともどかしく感じるかもしれませんが、一連の検査は大切な歯を守るために必要なプロセスです。

 また、「どこが痛いかうまく説明できない」という場合でも、原因の場所を一緒に探していきますので、安心してご来院ください。

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