こんにちは。副院長の義永昌也です。
「スポーツの秋」と言われるように、この時期は運動を意識する方も多いのではないでしょうか。
とりわけ、健康診断などで「メタボリックシンドローム」を指摘された方は食事や運動など、日々の生活習慣を改めて見直すきっかけになるかもしれません。
しかし、メタボ対策には、意外なところにも重要なカギがあります。
◆お口の健康とメタボの意外なつながり
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪が蓄積しており、さらに、高血圧・高血糖値・脂質異常症のいずれか2つを併発している状態。
糖尿病など、さまざまな生活習慣病の入口にあると言えます。
メタボの対策といえば、「運動」や「食事コントロール」が定番ですが、それだけでは不十分です。
実は、メタボの解消には「お口の健康」が重要なカギを握っています。
一見、無関係に思えるこの2つですが、近年の研究によって「メタボ」と「歯周病」との間に深いつながりがあることがわかってきました。
さらに、ここで注意したいのが両者の関係性。
メタボと歯周病は、互いに影響し合う関係にあり、片方の状態が悪化すると、もう片方の悪化にもつながるという、悪循環に陥ってしまうことがわかってきたのです。

◆歯周病とメタボの「負のループ」
では、メタボと歯周病はどのようにつながっているのでしょうか。
まず、歯周病で歯ぐきに炎症が起こると、そこで生まれた「悪玉物質」が血管を通じて全身を巡ります。
これが血糖値の上昇や脂質の異常を引き起こし、メタボを進行させる要因となります。
また、これとは反対に、増えすぎた内臓脂肪からも悪玉物質が放出され、それが血流に乗って歯周病を悪化させることもわかっています。

こうして歯周病とメタボは互いを悪化させ合い、患者さんを負のループへ引き込んでいきます。
◆悪循環を断つ第一歩は「お口のケア」から
この負のループを断ち切るためには、「バランスのよい食事」と「適度な運動」に加え、「お口のケア」にも積極的に取り組む必要があります。
メタボと歯周病は互いに影響し合う関係にあるため、その悪循環を防ぐには、まず歯周病をしっかり治療・予防することが大切です。
まずは進行度合いに応じた「専門的な歯周病治療」。
さらに、「毎日の歯みがきや歯間ケア」といったご家庭での習慣に加え、「歯科医院での定期的なチェックとクリーニング」を組み合わせることが、歯周病対策のポイントです。

「食事」と「運動」に「お口のケア」を掛け合わせ、できることから着実にメタボ対策に取り組んでいきましょう。














